☆創立記念の集い

木々が葉を落とし、冬枯れの季節になりました。

　本校では明後日からが試験で、職員室前は、教科書やノートを手に質問する生徒たちでにぎわっています。2学期の締めくくり、頑張った成果が出るといいですね。期待しています。

　海星は12月8日が創立記念日。明日はお休みですが、その前の12月6日、7日に中高それぞれに創立記念の集いをもちました。

今年は、本校の創立母体となるマリアの宣教者フランシスコ修道会から、シスター春山淑美様をお迎えし、お話をしていただきました。

　シスター春山は、昔はご自分がシスターになるとは思いもよらなかったそうです。大学を卒業、仕事をもち、働いていく中で、本当に突然神様に出会い、そして、周囲の思惑や期待から離れて自由の中でシスターという生きる道を見つけられたそうです。

　その不思議さと常に真摯に自分に向き合ってこられたことに、生徒たちもあらためて自分の生き方を考えさせられたのではないかと思います。

　海星を創立した修道会は、明治の初めにハンセン氏病に苦しみ差別される人々のお世話をするために、ヨーロッパからシスターを派遣しました。シスター春山も、そのことに触れ、本校の学校目標である「真理と愛に生きる」の意味はそこにあるのだと話されました。

私たちは、苦しんでいる人の苦しみを取り除くことはできない、

けれどもその苦しみ(passion)と共に(com)あることはできる、それがcompassion (思いやり)なのです、と。そして、私たちの身近で苦しんでいる人はいないでしょうか、という問いかけも心に響きました。

集いは最後に、中学生は「感謝のラプソディ」、高校生は「サルヴェ・レジナ」を合唱して創立67年をお祝いしました。