高校卒業式
高等学校 行事2017.02.22
寒さが厳しい中にも 空を見上げると、「光の春」という言葉が思い浮かぶころ。
第66回高校卒業式が行われました。
☆学校長のことばから
2学期に学んだようにフランクルは「垂直性を生きよ」と語っています。
人は絶望の底にあるときこそ、意味を見いだし、ひらりと反転して精神性の深みへと飛翔しうるというものです。
また、本当の喜びを知る人間は深く悲しむことを知っている人間です。
これも「垂直性」です。
パウロが「喜ぶ人とともに喜び、泣く人とともに泣きなさい」と勧めたように、自分のうちに深く悲しんだ体験があればこそ、相手の痛みを理解して悲しみ、その人と向き合う「助け手」となれます。
あなた方はこれからも、そのような心優しい人であってほしいと思います。
自信をもってあなたの使命を生きてください。
☆卒業生のことばから
あの未曾有の東日本大震災の直後に、私たちは入学してきました。
6年間を振り返ると、中島みゆきさんの歌詞にある
「・・・・・・縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす糸が いつか誰かを 暖めうるかもしれない」
というフレーズが頭に浮かびます。
仲間と切磋琢磨したこの6年間、私たちは生徒主体ののびのびした校風の下、それぞれの個性が光る居心地の良い空間を形成してきました。しかし、ときに自身のあり方に悩み、人間関係に苦しみ、思うように伸びない成績にもがいたこともあります。・・・・
今、卒業という人生の岐路に立つ私たち。
これまで海星で織ってきた布に、新たなそして多くの出会い、学び、喜び、悲しみ、苦しみを経験し、新しい布を織りたしていきます。
その布が、家族・社会・ひいては世界を暖められる布でありますよう、今後も努力を惜しまず邁進してまいりたいと思います。
♪卒業生 作詞・作曲の歌から♪
かけがえのない友にありがとう
君と同じ道歩んできた
めぐる季節の中で
かわらぬ絆
今ここにある
かけがえのない日々にさようなら
永遠に消えぬ思い出 かみしめ
空にかかるあざやかな花のアーチをくぐり抜けて
今 旅立とう